2006年 10月 16日
皆さんは、秋の七草をご存知でしょうか。
春の七草のように食べたり、直接にこれに絡んだ行事も一般的には無いようですので、
あまり有名ではないかも知れませんね。
秋の七草は、野を散策して眺めて楽しむものなのでしょう。
万葉集に、山上臣憶良が詠んだ歌があります。
秋野の花を詠む歌二首
秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種の花
万葉集 巻 8-1537
萩の花 をばな 葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花
万葉集 巻 8-1538
萩(はぎ) 尾花(おばな:ススキ) 葛(くず) 撫子(なでしこ)
女郎花(おみなえし) 藤袴(ふじばかま) 桔梗(ききょう)
朝顔の花は、現在の花の名前では桔梗だとする説が有力です。
この山上憶良の歌が、秋の七草の由来だとされるそうです。
by風人 |
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by sawarabi-udon
| 2006-10-16 22:41
| 万葉風景
2006年 10月 11日
皆様、こんにちは。
今日は雨が降っていますけれど、青空が奇麗な季節になってまいりました。
休日には、ゆっくり散策を楽しんだりしたいものですね。
少し前になりますけれど、彼岸花が奇麗に咲いていた頃のお話です。
お店の前に、一輪の彼岸花を鉢植えにして置いてみました。
彼岸花の鉢植えと言うのはあまり見かけないのですけれど、
季節のお花として、飾ってみることにしました。
リコリスと言う名前で、最近は観賞用の彼岸花の仲間も人気があるのだそうですね。
本当は、彼岸花がリコリスの一種なのだそうです。
リコリスと言うのは、ギリシャ神話に出てくる女神の名前に因んだものだと聞きました。
入口近くに置いておりますと、お客様が目を止めてくださって、
お店での話題にしてくださったりしました。
そのようなお話が耳に入りますと、置いたかいがあったなと嬉しくなってまいります。
先日、ご近所にあります小学校の生徒さんが、彼岸花を置いた丸窓の下にやってきて、
うどんを打っておりました主人に、カレーのおっちゃんやと声を掛けてくれました。
また、町ですれ違いましても、カレーうどんのおっちゃんと言ってくれるそうです。
さわらびでは、手打の様子が見えます丸窓を開けております。
ま~るい窓が、皆様に親しみを感じていただける窓になりましたらと思う次第です。
by風人 |
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by sawarabi-udon
| 2006-10-11 22:26
| 女将の日々是好日
2006年 10月 01日
村興しや休耕田の利用で、蕎麦を植えておられる所も増えてきました。もう少しすると、高嶺ルビーという赤い花を付けるそばの花が咲いてきます。その時には、またこのページでご紹介出来ると思います。
さわらびでも蕎麦のメニューをたくさんご用意して、お客様をお待ちしております。
さわらびが使用しておりますのは、100%北海道産の蕎麦粉を使用しております。
良い素材を真心を込めて打っておりますので、ご贔屓にお願いいたします。
只今、さわらびでは、鴨そばをお薦めメニューとしてご紹介しております。
お試しくだされば幸いです。m(_ _)m
by風人 |
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by sawarabi-udon
| 2006-10-01 18:58
| 飛鳥風
2006年 09月 25日
吾妹子に 恋ひつつあらずは 秋萩の 咲きて散りぬる 花ならましを
万葉集 巻 2-120 弓削皇子
秋になると私達の目を楽しませてくれる萩の花は、万葉集では一番数多く詠まれている花でもあります。桜でも梅でも無く萩の花が多く詠まれたのは、それだけ万葉人の側近くにあったからなのでしょう。
私達が普段目にする萩は、山萩といわれる種類なのだそうです。
豆科に属する植物で、小さな花を良く見てみると豆の花に似ています。
『あの子にこんなに恋焦がれ苦しむのなら、
いっそ咲いては潔く散って行く秋萩の花のようでありたいものだ。』
作者の弓削皇子は、天武天皇の息子です。この歌の題詞には異母妹の紀皇女を思へる歌とあります。紀皇女は、他の皇族に嫁していたらしく、道ならぬ恋であったのかも知れません。
こんなに恋に苦しむくらいなら、いっそ死んでしまった方がましだってことでしょうか。
歌ですから、そのくらいにも思っていますよって言っているんでしょうね。
by風人 |
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by sawarabi-udon
| 2006-09-25 23:19
| 万葉風景